コラム
座りすぎは健康に悪い?!
運動をしていればいいのか?!
私の職場には、大和田さんという男性がいます。日に焼けた若々しい姿からは、40歳を目前に控えているとは、到底思えません。若さのヒケツを聞くと、
「いやぁ、特別なことはしてないよ~。俺だってもういい年だよ」
と謙遜する大和田さんですが、よくよく聞くと、若さを保つため、努力をおしまないタイプのようです。夜は遅くまで仕事があるので、なんと早朝にランニングをしているのだとか。
これまでの常識では、大和田さんのように「運動する人は健康」と言われてきました。しかし近年、その常識を覆すような研究が、相次いで発表されています。
2010年、サウスカロライナ大学のスティーブン・ブレア教授らは、驚くべき研究成果を発表しました。
8000人の健康な男性を、21年間もの長きにわたり調査したところ、なんと運動をしているにもかかわらず、テレビをみたり車通勤をしたりと、座っている時間が長い男性ほど、心臓病による死亡リスクが高かったのです。
また2012年、シドニー大学のエイドリアン・バウマン教授らは、22万人の対象者を3年間調査したところ、一日に合計して11時間以上座っている人は、どれだけ運動をしていようがいまいが、3年以内に死亡するリスクが40%も高かったと報告しています。また、一日に合計して8~11時間座っている人は、座る時間が4時間以下の人に比べて、死亡するリスクが15%高かったそうです。
なぜ、座りすぎは健康によくないのでしょうか?