コラム

行動変容を導くコミュニケーション法


相手の価値観に基づくコミュニケーションの難しさ

相手の価値観に基づくコミュニケーションが大事になってきた、と先ほど簡単に言いましたが、考えてみればこれほど難しいものはありません。まず、相手の価値観を分かっているからといって、それを考慮しながらコミュニケーションを出来るかといえば、そんなにうまくいくものではありません。

次に、相手の価値観を把握することがそもそも難しい、といえます。お互いに長年親しく付き合っているような、勝手知ったる仲であれば、互いの価値観は言わずと知れるものでありますが、今日初めて会ったような人の価値観は、すぐに分かるようなものではありません。

しかも、限られた時間の中で成果を出さなければならないと焦るあまり、相手の話を聞くふりをしながら、「なるほど、ところで、運動は何をされていますか?食事は?」と、ついつい自分が興味関心のある事柄の事情聴取になっていることがよくあります。これでは、相手の価値観も何もあったものではありません。

では、短い時間の中で、相手の価値観に基づきながらコミュニケーションをとるには、どうしたらよいのでしょうか?今回のコラムでは、スタンフォード大学で行われている、最新の行動科学に基づいた健康増進プログラムについて、ご紹介いたします。