コラム

エビデンスはなぜ必要なのか


医療者にとっての「ドキリとする言葉」

人の健康に関わる仕事をする人にとって、「エビデンスに基づく」という言葉は逆らい難い力を感じるものです。

日々当たり前のように行っている仕事に対しても、患者さんや地域の住民から「それ、エビデンスに基づいているんですか?」と突然質問されたら、ついドキリとしてしまう人も多いのではないでしょうか?

「エビデンスに基づく」という考え方が急速に普及したのは1990年代のことです。ですから、ベテランの方であれば「そんなもの学生時代に習わなかった」ということになりますし、若手だって「先生はよくわかってなかった」と思うかもしれません。

このようによく考えると得体の知れない「エビデンス」という言葉、いったいなぜ今、そんな注目をあびているのでしょうか?