セッション(1日目) 
②困難な出来事にであった時のコミュニケーション

セッション 1日目     2日目   

 

テーマ

困難な出来事にであった時のコミュニケーション

コーディネーター

荒川由佳里(宇都宮記念病院総合健診センター)

サブコーディネーター

齋藤ゆかり(宇都宮記念病院総合健診センター)
中川絹子(宇都宮市医療保健事業団)
横田幸恵(博仁会共済病院)
多賀充利(教育関係)

ディレクター

千葉暢子(宇都宮記念病院総合健診センター)

内容

保健指導や教育の現場では難しいケースはつきもの。何とかしてあげたい気持ちが大きくなるほど自信を無くしやりがいを見失いがち。 コミュニケーションのあり方を語りあう中で人と人の壁を乗り越える鍵を共に見出すセッションです。

レポート

驚きのコーディネーター‐命令

我が職場では毎年「健康学習学会」が夏の恒例行事となっています。上司に推薦されたスタッフ数名がセッションの担当となり、準備に熱心になっている姿を見ていました。そのような姿を見ていた私は、「大変そうだな~」「わたしは選ばれないだろう」と思っていましたが、今年なんと「セッションに出てみない?」「コーディネーターお願いね」と上司に言われ、自分がコーディネーターをやっているイメージも全くできないまま、セッションに恐る恐る挑むことになりました。私にとっての困難はこのセッションそのものになりました。

 

出来ない感

セッションのメンバーが集まり最初の打ち合わせの時に、「導入の部分をやってみて」と言われ皆の前でいきなりのデモンストレーション。求められていることも、何を話せばいいのかも分からず、出来ない感が前面に浮き上がり、自己効力感はゼロになりました。後日、「出来ません」と上司に打ちあけたところ、受け入れてもらえるどころか、「出来ない」「断る」という選択肢はなく、「やるしかない」という方向に展開していきました。

 

出来る感

「出来ない自分」と「やるしかない自分」が葛藤する日が続きましたが、そんな時に「出来る事だけやって何が楽しいの?」とある人に言われ、「出来ない自分」から「出来る自分」に成長しようとしていないことに気づき、「やるしかないならやってやろう」と思えるようになりました。そして、セッションメンバーと打ち合わせやデモンストレーションを重ねる中で「出来るかもしれない」という自信も少しずつ湧いてきました。

 

セッションに挑む

いざセッション!!

目 的:「困難な出来事に遭遇した時の乗り越え方のカギを見つける」。

導 入:全体の一体感を高めるための入場行進と選手宣誓。「共に語り楽しむ」ことを誓う。

ワーク:これまでの人生を振り返り+、-の曲線作成→+、-の出来事や、あがっている時、下がっている時の環境、感情の掘り起しワーク。→自分のサポートしてくれる存在(①信頼できる人②助言してくれる人③情報を提供してくれる人④創造力が高まる人⑤楽しめる人)を確認し今後の困難の乗り越え方をイメージ。

まとめ:感謝の思いを伝えあい、セッション全体の感想を伝えあう。

 

セッションを終えて

無事にセッションを終えることができ、ほっとした感もありましたが、それに反して出来ない私をさらけだしたこのセッションでよかったのだろうか、参加者にとって有意義なセッションになったのだろうかという疑問も残ります。しかし、やりきったことは確かで、困難=セッションだった私にとって、セッションをやりきったことは困難を乗り越えられたことでもあります。困難に遭遇してもサポートしてくれる存在がいてくれることを改めて実感し、サポートしてくれた方々に「ありがとう」の言葉を素直に伝えることで今回の困難な出来事に終止符を打とうと思います。

 

石川善樹先生、石川雄一先生をはじめ準備委員会の皆様、参加してくださった皆様、セッションメンバーの皆様に心から感謝します。「私を困難と向き合わせ、困難を乗り越える経験をさせて頂きありがとうございました。」

 

image