セッション（２日目）
①健康学習アドバンス

健康学習アドバンス

コーディネーター

田口郁美（花水木内科／たーの会）

サブコーディネーター

石田奈津子（保健師）
水越真代（エルイーシーllc）

内容

健康学習ベーシックに参加したことある人！参加する予定の人！さらに健康学習の実践の仕方がわからない人！いざ使ってみようと思っても、なかなか難しいと感じていませんか？健康学習アドバンスでお待ちしています。実際にロールプレイを通じて学んでみましょう。何が出来ていて何が課題なのか見えてきますよ。まずはチャレンジ！！ 楽しく繰り返し学ぶことで自分の可能性を実感できます。

私たちのセッションは健康学習ベーシックの参加者が実際に体験・実践してみるということで出来たセッションです。健康学習はすごく良い！という人と難しい！という人に分かれると思います。私としてはすごく良い！と感じてほしい。でもそれはすぐではなく、じわじわと感じてくるものだと捉えています。はじめはスキルだけれども、スキルだけではなく、自分の生き方、自分らしさは何だろうと思うような不思議なものなのだと感じています。健康学習学会に参加することは今日はじめて会った人でもなぜか話せる、話したくなる、話しても大丈夫だと思えるのです。

セッションが始まる前からテーブルでは会話が始まっていました。二日目特有な雰囲気です。 このセッションのキーワードは出会い、学び、チャレンジ、目的は健康学習の実際を知ることです。やらされている感じのない自主的にやってみようと思えるセッションを目指しました。 まずは前日の健康学習ベーシックの復習をすること。健康学習ベーシックに参加の人も参加していない人も健康学習の基本を勉強しました。サブコーディネーターの水越さんから学び１として健康学習の理論たずね上手、返し上手についてのレクチャーをしていただき重ねてポイントを学べたと思います。次に実際の面接に触れてほしいと思い、観察のポイントのお話もしていただきました。学び２としてデモを実施しました。サブコーディネーターの石田さんが支援者役、私が相談者役です。デモAデモBの２パターンを体験していただきました。デモAは一般的な面接、デモBは健康学習のエッセンスが入っている面接です。お題は「最近、太ってしまったのですが…」です。

これには笑えるエピソードが…健康学習学会に毎年参加している私ですが、今回一番体重が増えてしまっているのです。私としてはデモではないガチ相談になるはずと内心楽しみにしていました。デモAは情報を聞こうとしているので、食事はどうか、間食はどうか、お酒は飲むか、運動はしているかなど支援者が聞きたい情報収集をしていきました。質問に答えていくので正直、食事と運動に気を付けましょうと言われても「はいわかりました」になってしまいます。デモBはまず「とても健康的に見えますが、なにか秘訣はあるのですか？」と始まります。ちょっとびっくりするかもしれませんが、自分の元気をまず考えて、それから今ある課題を相談者自身が考えていくストーリーのお手伝いをしている感じがしました。話の最後のところで「体重は増えたことが生活を振り返ったり、良いきっかけになったと思います」と石田さんの面接は温かく包み込むような感じでよしまずはやってみようと実際に思いまたし、再度面接してほしいと思いました。今思い返しても感動します。

デモを経て、次は参加者のみなさんがチャレンジです。実際にやってみること、やったことで自分自身を知ること。ロールプレイをしました。参加者は支援者、相談者、観察者を一度づつ体験していきます。お題はぼんやり迷っていることやちょっと気になること、ちょっと先の夢など参加者自身のことにしました。たずね上手、返し上手を使ってさぁやってみよう！元気に始まりました。ロールプレイはどうしても上手にやらなければならない 良く見せなければと思い、いやだなと思いがちですが、このロールプレイはやったもん勝ちというような空気が流れていました。チャレンジ後も水越さん石田さんが上手にまとめてくれました。たずね上手は想いを引き出すこと、返し上手は想いを整理すること改めて実感しました。デモAの情報を聞くこともデモBの思いを引き出すこともどちらも大事です。バランスなんだと思います。これをきっかけに今後も学んでほしい。継続して学んでほしいとの思いをこめてセッションは終了しました。これはやってみたからわかることなのだと思います。継続しないと忘れてしまう。思考がいつもの自分に戻ってしまうのだなと思います。 今回水越さんと石田さんの大先輩と一緒に出来たこと。阿吽の呼吸で進んでいく今までとはちょっと違う感覚にすごさを感じたと共に自分の未熟さに反省しました。でもとても良い反省です。お二人に感謝です。ありがとうございました。